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歌劇「エレクトラ」全曲 [DVD]
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| ジャンル: | ミュージック クラシックDVD 洋楽 音楽
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| 人気ランキング: | 112170 位
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| 参考価格: | ¥ 7,980 (消費税込)
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陰惨の果てに
美醜は表裏一体、とは現代芸術を貫くひとつの真理である。その意味では、本作は原作者の意図どおりあるいはその意図を越えて、現代芸術の神髄を体現している。リヒャルト・シュトラウスの音楽は、ここでも美と醜が交じり合い、補完し合う独特の様式を駆使して、この恐るべきギリシャ神話の真の意味を十全に表現し尽くしている。映像は極めて先鋭的で、あたかも鮮明な悪夢のようであるが、ここにも屈折した意味での美が豊かに存在する。見終わると、人間にとって美とは何かを深く内省させれていることに気づかされるが、だからといって二度と見たくないような不快感は残らない。
ベームの死の二ヶ月前に録音完成
この録音に関するカルロス・クライバーの賞賛の言葉にベームは喜んでいたという。ただ、彼の指揮に全盛期ほどの鋭さ、機能性はなく、細かい箇所で緊張感が途切れる瞬間もある。しかし、ツボをおさえつつ、迫力ある音楽を作っていく手腕はさすがというべきか。壮麗かつ透明度の高い音作りは旧録を凌いでいる。映像は、アガメムノン登場のシーンを除いて、説得力がある。特に、クリテムネストラ登場のシーンが凄い。歌手では、リザネクは歌は優れているが、彼女のリップシンクロはあまり良くない。ヴァルナイが演技面で怪物的な存在感を見せており、これだけでも見応えがある。蛇足だが、シェトレの「指揮台上の神々」に、「ラルフ・ホスフェルトという指揮者が、動けないベームのかわりに録音した。ベームは一部のために病院から搬送されたが、結局録音できなかった」と書いてある。しかし、輸入版に付属しているドキュメンタリーには、一回り小さくなったベームがオケを叱咤激励しつつ録音を行っているシーンがほぼ全曲を通じて収められており、本の記述はガセであったことがわかる(確かに、ホスフェルトは画面に頻繁に登場しているが、歌手をまとめるアンサンブルコンダクターに過ぎない)。
リアリティー
強烈なリアリティー、今日的演出に興味を持たれる方にもお勧めです。
出口なし
エレクトラというオペラに興味があれば、映像はやはりこれでしょう。おどろおどろしさと不可解さは、この物語自体にあるものでしょうから。映画仕立てです。冒頭、激しく冷たそうな雨が降りしきっていますが、それでも、犯された罪も、流された血も、洗い流せはしないようです。「アガメムノ〜〜〜ン!」という悲痛な叫び声が耳に残ります。
ポリドール
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